ARICA Qualityの雑記帳

人材育成支援、コールセンター業務支援を生業とする個人事業主の日々思うこと、感じることを気の向くままに記録しているblogです。

【片側顔面痙攣闘病記②】痙攣の進行から初めての受診まで

 発症から3年近く経過したころ、痙攣はあごまでに広がりました。ネットで色々調べてみても、「根治は手術」「ボトックス注射」といった情報を多く目にしました。まずは、脳神経外科へ行こう、と決めたのは2019年10月のこと。

 2019年8月から東京都内にも拠点を持つこととなり、生活も落ち着いたタイミングで近所の総合病院の脳神経外科へ行きました。まだ専門外来はありませんでした。

 

 担当医師は淡々と私の話を聞き、その日はCT撮影をしました。原因は「加齢による動脈硬化で血管が移動し、顔面神経に触れている」との説明。詳しくはMRIを撮ってからとのことで、翌週に撮影予約を入れました。医師は、治療方法について簡単に、とても簡単に説明をし、「命に関わる病気ではないから」と治療にはとても消極的な印象を受けました。内服薬として、てんかんの薬が「まれに効く場合がある」としたうえで、必要かどうかを聞かれました。その“まれ”に当たればいいな、という思いから薬を出してもらうことにしたけれど、あまりにも「命に関わる病気じゃない」を強調するような消極的な姿勢に、かなりがっかりしてきたことを覚えています。

 

 この日は薬を出してもらったのだけれど、その処方箋が薬局ではあまり置いていない量の処方で、すぐには手に入らず、結局病院近くまで戻って薬局で1粒を半分に割ってもらう作業の後にようやく薬が手に入る、という二重に残念な一日となったことを覚えています。

 処方された薬は「ガバペン」(だったと思う)。飲んでみたところ「効いたかなー…、どうかなー」という程度。でも、かすかな望みにかけて飲み続けることにしました。結果、あまり効かなかったけれど。

 

 翌週、MRIを撮影すると、血管と顔面神経の接触が確認されました。医師はやはり「命に関わる病気ではない」を繰り返し、その後の治療については何も説明がなく、薬が欲しい時にはまた来てください、と言われ、本当にがっかりして帰ってきました。一応、薬はもう一度出してもらいました。

 

 患者の立場としては、「命に関わらないから安心」というわけではない。職業上の立場(講師・コンサルタント)上、とても困る。だから病院に行ったのに。仕方がないので別の専門外来を探すことにしたけれど、実際には後回しにしてしまいました。変わらず痙攣の日々が続いていきました。痙攣の頻度が少しずつ高くなっていき、そのうち目も見にくくなったりしていきました。そしてコロナ禍へ突入し、病院探しはさらに後回しになっていきました。